歯を磨いているのにどうして虫歯になるの?

「ちゃんと歯を磨いているのにどうして虫歯になるの?」「ちゃんと歯を磨いているのにどうして虫歯になるの?」って患者様や、乳幼児検診、インターネットで相談を受けることがあります。

多くの歯医者は「ちゃんと磨いているつもりなのに、磨けていないからですよ」といいます。

それは、、、間違いです!だって歯医者はちゃんと歯を磨いているかどうか、チェックしていませんよね!磨けていて虫歯になるのか、そうでないのか検査してみなければわかりません!わからないのに決めつけるのは間違いですよね!

ちゃんとチェックして欲しいですよね!プラークコントロールレコードというものがあります。この検査は歯医者も歯科衛生士も必ず学校でならうものです。虫歯菌がどれだけ歯についているか検査をするのです。虫歯の原因は虫歯菌!プラークコントロールレコードが20%以下なら歯周病は進行しないと言われていますし、虫歯になる確率はぐんと低くなります。

20%以下にするのはかなり大変なことです。それでも虫歯菌は口の中にいて、増殖して歯を溶かす準備をしています。0%にすれば理論上虫歯にはなりません。しかし0%にすることは無理なのです。いくら綺麗に磨いても数%は確実に残ります。

虫歯菌がいて、餌があれば、虫歯が進行する可能性は充分あるのです。さてどうして歯を一生懸命磨いても虫歯になる人とそうでなくても虫歯にならない人がいるのでしょうか?

歯をちゃんと磨いているのにどうして虫歯にならない人の謎

ちゃんと歯を磨いてもむし歯になる人の謎を解くためには、ちゃんと歯を磨いていなくても虫歯にならない人の謎を解く必要があります。

歯が丈夫で表彰されたりする、人の中には歯磨きをしない人がいます。とても口の中が汚いような気がしますが、そうではありません。綺麗です。甘いものをたくさん食べていたりします。何故虫歯にならないのでしょうか?

歯が強いから?ん~惜しい!でもそうではないのです。(ある一定の条件を与えてやれば確実に虫歯になります)

虫歯菌に感染していないから?それも間違いです。(虫歯菌の代表であるミュータンス菌は歯があれば100%存在します。虫歯菌が感染するといって、母親が同じ食器を使わないというのは全くナンセンスです)

え~!

だったらどうしてなの~!

虫歯菌は糖を分解して酸を出して歯を溶かします。歯がいくら強くても酸の中に入れておけば、歯は解けていきます。「酸」に注目すると答は見えてきます。口の中がアルカリ性なら酸を中和して虫歯にならないのです。新鮮な唾液はアルカリ性です。もう答はわかりましたか?

どんどん新鮮な唾液がでれば虫歯菌がどんどん酸を出しても、虫歯にはなりません。そればかりか酸を産生する菌はアルカリの中では育ちにくく、さらに糖分も唾液に洗い流され口の中に留まりにくくなります。さらさら流れる小川の小石がきれいなように、さらさら唾液がながれる口の中は掃除なんてしなくても綺麗なのです。唾液には歯を強くする役割があり結果として歯は強くなります。

ではどんどん唾液がでるのは生まれつき?そうですね、素質は充分あるでしょう、体質ということも言えます。ではそういう体質をつくることはできないのでしょうか?

ずばり言います。

訓練で虫歯にならない体質をつくることは可能です!

え~

どうやってつくるの~!

あたなだけに教えます、、、

どのようにして唾液はでるのでしょうか?唾液と言っても種類があるのですが、ここで必要な唾液はさらさらな唾液です。

そう小川がさらさら流れるように、唾液がさらさら流れる、そうすれば口の中は清潔に保たれるのです。

ではさらさら唾液はどのようにして出るのでしょうか? それは自律神経(副交感神経)の作用によってでます。副交感神経を刺激するのが咬む運動とそれに附随した舌の運動です。

副交感神経、、、どこかで聞いた神経ですよね。咬むことによって副交感神経が刺激され唾液が出る、咬まないと副交感神経が刺激されない、、、ということにもなります。

ちょっと話しがずれますが、咬まないと交感神経優位になってしまうということも言えます。交感神経は緊張の神経です。喉がからからにかわき、身体も緊張、ストレス状態です。

ふむふむ、では副交感神経を刺激するために咬むということはリラックスできるということですよね~、そう!食事をするとリラックスして眠くなりますね、それは副交感神経の働きです。

寝ているときは唾液の分泌量も少なくなります。副交感神経も休んでいます。朝起きると交感神経も徐々に目覚め、活動的になります。しかし副交感神経が眠ったままだと、唾液も出ないしお腹も好かない、、、交感神経優位すなわちストレス状態になっているのです。

ここでちゃんと食事をとる、時間をかけて集中して良く咬む、すると副交感神経も起き唾液も出るし、胃腸も動き始めます。生活のリズムをとる、、、動物として当たり前のリズム、、、朝晩のリズム、食事のリズム、咬むリズム、呼吸のリズム、鼓動のリズム、会話のリズム、人と人の間合いのリズム、、、これらのリズムが崩れてしまっているのなら、そのこと自体が自律神経の荒れ、、、要するに「ストレス」なのです。

ん~

唾液の話から、現代社会のストレスの話になってしまいましたが、朝時間をかけて集中して良く咬んで食事をとる、これが副交感神経を刺激し唾液を出し、虫歯を減らし、さらにストレスを減らす。朝一度スイッチが入れば、一日唾液は出続けるのです。

では具体的にどういう朝食をどのようにとったら良いのでしょうか?

虫歯にならない体質をつくる具体的方法!

さていよいよ最終段階です。新鮮な唾液をさらさら流す訓練です! 朝食事を正しくとれば副交感神経が刺激され一日唾液がさらさらでて、精神的にも安定した状態になります。逆に食事をとらなかったり、急いでたべると、唾液は出ないし、精神的に緊張した状態にもなります。 唾液を出すには口の中が乾いていてはいけません、潤った状態のほうが望ましく、朝食の前に充分に水分をとる必要があります。これだけで胃の準備もできます。

食事の内容は『神の食べ物』が望ましいです。

『神の食べ物』???

なんじゃそりゃ?そう思われますよね!そう神の食べ物とは神物と呼ばれる食べ物で地鎮祭など、神事がおこなわれるときにお供えされるものです。

具体的には 昆布、するめ、米、根采、果物です。

これをテレビを消して、できれば音楽をかけて、食事に集中します、会話はかまいません。音楽、会話は必要なリズムです。

一口30回噛んで食べます、それより少なくても多くてもいけません。咀嚼のリズムをとることが必要です。繊維質と糊状の澱粉が口の中を綺麗に清掃してくれます。食事中は極力水分をとらないことが望ましく、みそ汁などの水分は口の中に何ものこっていないことを確認してから飲んで下さい。最後に米やフルーツでしめます。 食事の後は軽くガラガラうがいするか、歯磨き粉をつけないで軽くブラッシングします。

糖分は舌に残ります。その残った糖分が虫歯の原因の酸の元になります。

がらがらうがいで残った糖を流し、唾液で口の中を満たすのです。

パンと牛乳ではなんでいけないの?

最悪の組み合わせです。パンは口の中の水分を吸います、牛乳で流し込みます。噛まなくなり流し込むことにより唾液はますます出なくなっていきます。

またパンは粉もので舌にのこりやすく、牛乳も舌に残りやすいのです。 牛乳で湿らしたパンを雑巾に湿らして置いておくとどうなるでしょうか?臭くなりますよね、タンパク質と炭水化物、舌の奥の雑菌(嫌気性菌)虫歯だけでなく口臭の原因も盛りだくさんです。

どうしても朝、パンしか無理な人や食べられない人はフルーツやサラダをとるとか、朝ガムを噛んで咀嚼を補いましょう。副交感神経の活性化の為には、朝充分に咀嚼することが非常に大切です。もちろんうまれつき唾液が多い人はそんなことする必要はありません。

虫歯のコントロールは口の中の酸のコントロール

虫歯菌が糖を分解して酸を産生します。虫歯を無くすにはこの酸をださないか、出した酸を中和するかのどちらかです。

今まではプラークコントロールといって酸を出す虫歯菌を少なくすることに重点を置き歯ブラシ指導がメインになってきました。それなのにプラークコントロールをちゃんとしている歯医者はほとんどありません。必要なのは指導だけでなくちゃんとできているかどうかの結果です。結果はプラークコントロールレコードという検査をしなければかわりません。この検査は手間がかかるわりに保険点数がなく歯医者の収入になりません。しかしこの検査なしにプラークコントロールはできません。

確かにプラーク(細菌)が少なくなれば、酸の産生量は少なくなります。プラークコントロールは大切なことですが、虫歯菌は0にすることはできません。それだけで酸をコントロールするのは無理があります。

以前は酸を産生しやすい砂糖そのものを制限するシュガーコントロールということもしていました。糖をとってから20~30分が口の中のpHが5.5以下になり歯が溶けると言われています。そのため糖をとってはいけないという歯医者もいました。しかし食べるなと言われれば食べたくなるのが人の常です。子供の砂糖を禁止すれば、甘いものに固執して隠れてたべることもあります。

また砂糖だけで酸をコントロールすることも困難です。 砂糖は料理にも使われ、すぐに分解されブドウ糖となって脳のエネルギーになります。人間は糖に欲求があるのです。それをとらないなんて、楽しみがなくなります。スウィーツのない世界なんて悲しすぎますよね!

口の中の酸のコントロールで一番重要なのは「中和」することです。

口腔内の基準のpHが少しでもアルカリなら、虫歯菌の出す酸に歯がさらされる危険性がすくなくなります。逆に少しでも酸性なら、虫歯菌が糖を分解して出した酸に歯がさらされる時間が長くなり歯は溶け始めます。

その中和の大きな役割をはたすのが「唾液」で新鮮な唾液は弱アルカリ性で酸を中和します、この酸を中和する能力を緩衝能といいます。この緩衝能が低い場合、唾液の量が少ない場合、粘膜そのものが炎症を起こすと酸性に傾きやすくなります。逆に唾液の緩衝能が高い場合は一旦酸性になってもすぐ唾液により酸が中和されます。アルカリ性の環境では歯は再石灰化されどんどん強くなっていきます。歯をほとんど磨いていないのに歯が綺麗で虫歯が無い人がこれにあたります。またアルカリ性の環境では虫歯菌は育ちにくいのです。

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